2008年12月27日土曜日

本年もがんばりました!


2008年も無事終わろうとしています。元代々木の璃珠(リジュ)いいお店です。鉄板焼き。おいしかった~。
 
今年は僕にとってじつに熱い年でした。みんなにとってもきっとそうだったと思います。お疲れ様!!


2008年12月19日金曜日

7の法則

7の法則(The Role of Seven)とは、7回連続で発生した結果には、何らかの理由があるという考え方です。

1/2の7乗は0.0078125、すなわち0.8%の確率で起こったことは偶然ではないということです。

ここで問題。X-R管理図を用いて品質管理を行うときの“7の法則”を説明したものはどれでしょう?

  ア 7回連続で平均値を上回ったか下回った場合に対応する。

  イ 下限値を連続して7回上回った場合に対応する。

  ウ 上限値か下限値を通算で7回超えた場合に対応する。

  エ 平均値を通算で7回上回った場合に対応する。


解答は  です。(フォント色を白で書いています)

 

もしコインが7回連続で表を出したら、コインを調べます。両面が表かもしれません。

もし会社の決算が7期連続で赤字を出していたら、その会社は致命的な欠陥を内在しています。

人生において、7回連続の不幸(あるいは幸福)には理由があると思うのです。

人生のあらゆる選択を二者択一とするならば、今、自分の置かれている状況、仕事や環境、人間関係、生活スタイル、すべては偶然ではなく、自らが選び取った結果であると考えることができます。



2008年12月15日月曜日

ソフトウェア開発技術者試験 合格!!

本日、とても嬉しいことがありました。

私、ソフトウェア開発技術者試験、合格しました!!

正直、自信はなかったです。午前はなんとかクリアしたかな、と思っていましたが、午後Ⅰは試験時間が足りなくて6問中1問は捨てましたし。

これも会社のみんなと月1回、情報処理技術者試験の過去問プレゼンを行なったおかげです。あのときの小テストがよかった。奮い立たせるきっかけになりました。


さあ、次の目標は、テクニカルエンジニア(ネットワーク or データベース)試験です。


終わりはありません。真っ白な灰になるまで。。


2008年12月12日金曜日

願望の明確化

成功の道としてエンスージアズム(熱意、熱中)を持った行動が重要だという話の続きです。

このエンスーの前の状態として、次を考える必要があります。

★願望の明確化
★真の決意
★期限の策定

願望は、なによりも好きなことで、楽しく、好奇心がくすぐられ、信じられて、飽くことなく挑戦できて、意欲的になれることでなければうまくいきません。

それはそうですね。好きでもないことに人生の大半の時間を費やすことは不幸です。

そういう願望がなかったら、見つけるまでとりあえず好きなことをすればいいだけです。年齢とともにいずれ見つかるでしょう。

僕にとっては、コンピュータです。でもこれは、若いときはそうでもなかった。コンピュータの難解さや複雑さがバグを生み、そのバグに苦しめられて、お客さんにも突っつかれて、嫌になった頃もあります。

でも長く続けていると、プログラミングをしている瞬間が楽しかったり、パズルのピースがはまるヒラメキを感じたりで、これが職になって、誇りを持つようになり、そして何よりも、お客さんに使っていただけることが喜びになってくるのです。

まずは、そういう好きなことをベースに願望を明確化することが大切です。


さて、僕の願望は。。。



2008年12月11日木曜日

エンスージアズム

忙しい毎日のなかでは、やるべきことをただ無心にこなすだけ、という状態になりがちです。仕事があるということは、何にも増して幸せなことではありますが、忙しすぎると何かと不健康になります。

僕は没頭するタイプなので、なにかにとりつかれたように仕事をし続けます。

そんな状態でふと気づくのは、今がんばりさえすればいずれ開かれるという期限のない願望は、力になりえないということです。
いくら本気を出しても一向に高く上がらない凧(たこ)のようです。

凧を高く上げるには効果的に風を利用することです。それは分かります。しかしどういう形で、いつ、どのような高さまで上げるのか、まず、具体的なイメージを明確にするべきです。

そしてなによりも実行には熱意が大切です。

「熱意」は、こうしようと決めた情熱を具体的な形として目に見える状態にすることです。「思考は現実化する」にありました、英語で熱意は「エンスージアズム(Enthusiasm)」と言いいます。古代ギリシャ語で「神にとりつかれた状態」を語源としています。

と言うことは、内に秘めた願望は期限と決心とともに「とりつかれた」状態にしてあげればよいということです。





2008年12月9日火曜日

成功の定義

成功の定義を見つけました。

『成功とは、他人の権利を尊重し、社会正義に反することなく、自ら価値ありと認めた目標【願望】を、黄金律に従って一つひとつ実現していく過程である。』

(注)黄金律・・・自分がして欲しいと思うことは、何よりもまず他人にそうしてあげること。


鉄鋼王であったアンドリュー・カーネギーが自身の成功哲学を説き、若き日のナポレオン・ヒルに生涯をかけてそれを体系化するように依頼する最初のエピソードは、なんとも身震いします。

富を築くという「成功」の実現は、人間誰もが持っている「思考」を呼び覚ますことで、誰もが成しえることだということを痛感しました。僕は今までいったい何をやっていたのだろう。

7つの習慣」と「思考は現実化する」は子供が大きくなったら是非読ませよう。


2008年11月24日月曜日

人を大事にすること

先週のニュースですが、米サンが昨今の景気後退に伴い、大規模なリストラを実施するようです。調べてみるとサンは恒例行事のようにリストラを行っているようです。

この辺りがアメリカのドライな経営手法の表れですね。従業員側もそのリスクを背負って報酬を受け取っているのでしょう。日本とアメリカの文化の違いなのでしょうか、日本でリストラを慣行している会社など聞いたことがありません。人を人材と捉えるよりも財産と捉える日本的風潮はいい意味で変わらないと思います。信じます。

もっともアメリカのリストラはレイオフ(日本でいう一時解雇)といってあちらの企業経営においては通例となっているようですが。

アメリカとは不思議な国です。少なくとも今、我々のいるコンピュータの世界は、ほとんどがアメリカで作り上げられた技術です。Java、UNIX、DBMS、HTML、インターネット、オープンソース。もちろん歴史の中では他国、あるいは日本の功績もあると思いますが、多くのキーワードはアメリカ人の発想です。自由な風土と開拓精神がこの技術革新を呼び起こしたのか、国防という軍事的優位を追究した成果なのか。

僕自身もゼロからの発想、アイデアがないものかと渇望しますが、これがなかなか。。

企業経営として、人を大事にする考え方に否定論はないと思います。アメリカでも日本でもコロコロと仕事や環境を変えることが良いとは誰も思っていないでしょう。しかしここで考えたいのは、会社が人を大事にするということは、どんな苦境でも解雇しないということではないということです。

人を大事にすることとは、その人の持つ本来の可能性を信じ、人との相乗効果を生む環境、仕事を提供することではないでしょうか。そうすることで、会社も人も成長し、人生観に良い影響を与えることができるというものです。仕事や会社に不満を持ったまま日々を生活することほど、無駄なことはありません。

今こう考えます。

2008年11月19日水曜日

自覚

いい言葉に出会いました。

「自覚した凡才は才能を過信した秀才より前向きな生き方ができる。」(久恒啓一

僕なりに解釈すると、人生には才能よりも、気づきと変革が大切だということです。

最近思います。いつかやろう、暇になったらやろう、などと言っている限りは自覚とはほど遠く、ただ流れているだけです。過信した才能は年を取れば取るほど無用になるというものです。

今、忙しいときですが、こういうときこそブログを更新しよう。。

2008年11月12日水曜日

火星派遣団は全員で

常々思っていることですが、仕事において行動の中心に置くべき企業理念はどう構築するべきなのか。このテーマを考えるにあたり、「ビジョナリーカンパニー」で表現されていた言葉で「火星派遣団」というのを切り口に考えたいと思います。

これは、企業理念を練り上げる作業において、誰がその議論に加わるべきか。火星で会社を立ち上げると仮定したときに、より色濃く会社の遺伝子を継承している者が参加すべきで、宇宙船に乗れるぐらいの人数に絞ることが適切だという意味です。

しかし僕はできることなら、会社に属する全員の参加をもって、議論したいと考えます。

そうすることで、(1)みんなの個人としての価値観をお互いに共有することができ、(2)その共通項を見出す作業において、理解し合い、(3)新しい考えを発見することにつながると思うからです。この共同作業によって議論の深みと一体感が生まれると思うのです。数が多すぎてまとまらないならば、納得がいくまで時間を掛ければいいと思うのです。非常に楽しい時間になります。

しかし、議論するにはそれ相応の準備が必要です。理念をみんなで話すという異色性を理解し、自らの心の思いを話し、人の話しにも深く耳を傾けることができる必要があります。もしこれらができなければ、いくら話し合っても時間の無駄というものです。

話し合う前に全員の意識レベルを底上げし、少なくとも自分の存在理由、大切なもの、何のために働くか、将来どうなりたいか、などの基本事項を自分なりに整理しておく必要があると思います。各人が時間を掛けてそれを準備し、明確にすることではじめて理念を作り上げるための議論ができると思うのです。その過程すべてが会社にとっての財産になると信じています。

そして理念としての言葉は、状況に応じて変わるようなものではなく、不変性を基準にしたシンプルな言葉であればよいと思うのです。

このようなことを考えて、これから1年かけて、みんなで理念を考えていこうと思っています。


2008年11月7日金曜日

Small is Beautiful

UNIXの開発者である、ケン・トンプソンとデニス・リッチーはその設計理念のひとつに"Small is Beautiful"(小さきことが美しい)を掲げています。これはマイクロカーネルと呼ばれる考え方の原点です。

デバイスも含めてリソースをファイルという概念で捉えることや、標準入出力、パイプ、シェルなど、UNIXの特徴はコンパクトなOSとしての機能実現が根底にあります。この考え方は、高度なコンピュータの実現を、より複雑な構成で実装しようとする考えとは逆で、よりコンパクトに構成したものをシンプルにつなぎ合わせて高度なものを実装しようという美学です。

コンピュータの世界では、要求される機能を、定義・設計するときに、あるがままを複雑に捉えてしまうことは、往々にして扱いにくいものになりがちです。複雑な事柄も突き詰めていけば簡素で分かりやすいことだったりします。つまり「木を見て森を見ず」的な局所にこだわるのではなく、全体像から本質を見抜く力を養うことが大切です。複雑なことも、細分化すれば案外、単純なことの集合だったりします。


実はこの言葉、E.F.シューマッハのスモール イズ ビューティフル―人間中心の経済学(1973年)からきています。

人類の物質至上主義を警鐘し、最小の活動こそが経済繁栄と自然生態系の共存の道であると説きます。今の時代のエコやロハスと同じ考え方です。人間はいつになっても同じことをやっているのですね。

これは70年代アメリカの反戦運動、自然回帰、ヒッピー文化につながる考え方のひとつだと思いますが、それまでのコンピュータの固定観念からの離脱であり、UNIXがオープンと呼ばれる由縁でもあります。

開かれた技術革新とシンプルな思想が美学を生むということです。


アメリカはオバマ政権に交代しますが、これを機に「小さく考えて、シンプルに生きる。」ことに価値を見出してほしいものです。


2008年11月5日水曜日

タイムシェアリング

「時間がない」と言います。ですが1日は24時間、平等に与えられています。

分かっているけど、やることが多くて忙しいときには特に言いがちです。時間があっという間に過ぎてしまう感覚です。

いかに上手くそこにある仕事を片付けるか。


さて、作業を管理するにはTODOリストを作ることが基本です。しかもこれ以上分割できないというような最小の単位のTODOを作ります。大きな仕事もよくよく考えると小さな仕事の集合です。

常に心がけていますがなかなか。。

ここに優先順位という概念を取り入れ、より優先度の高いTODOから順番に作業していきます。タイムシェアリングの考えです。複数のタスクを時間分割し優先度の高い順に処理されるように、仕事の断片を毎日少しづつ消化します。

コンピュータの概念は人間の知恵の賜物です。あたかも同時に実行されているように見えるマルチタスクも実際は細かく分割された時間の刻みの集合です。CPUは瞬間的にはひとつの仕事しかしていません。他のタスクは待っているのです。

人も同時に複数のことはできません。ひとつの関心事に集中し、その連続が大きな仕事を成しえるのです。早く終わらせたい仕事は、その仕事のTODOを優先してより多く処理するようにします。

重要なのは、やるべき仕事の作業を最小限の単位で細分化したものをひとつのTODOとして決めることです。このTODOが簡潔であればあるほど、消化したときの進みが速く感じて効果的です。

今は仕事の谷間なので、こうやって頭をすっきりさせますが、忙しくなったら実践できるか。。永遠のテーマです。


2008年11月3日月曜日

ドストエフスキー

きのう、子供の観ていた「サザエさん」を何気なく一緒に観ていたら、波平が「罪と罰」を読んでいて「昔読んだときよりも、ずっとスラスラ読める。それだけ歳を取ったのか」というようなことを話すシーンがありました。

僕も大学受験の頃、暗い青春を演じて、なんとなく読んでみたものです。むずかしかった~。あの頃からは十分時間が経ったのでスラスラ読めるかも。古典文学の新訳ブームですし。

 

選ばれた天才の個人的価値観は、大衆を超越してコントロールすることが許される、という人間の欲と良心の呵責を題材にしています。

この話は、どこか現代社会の偏った風潮にも通じている気がします。豊かさの象徴である富は、その分配ルールを決めた一部の選ばれた人間に、より多く流れていくという構造が、自由経済という名のもとでシステマティックに確立しているという点です。まるでピラミッドの底辺は頂点を支えるためだけに存在する、と言っているようです。ラスコーリニコフのようにいずれは考えを改めないことには社会は崩れます。 

【訂正】いえ、改めるというよりは、その成り立ちは不公平だとネガティブに捉えるのではなく、いいこともあるさ、と前向きに考えたほうがいいというものです。なにしろ不満を口にするだけでは取り巻く環境は変わりませんから。

変えようとする勇気が大切です。



2008年10月31日金曜日

7つの習慣

なぜ働くのか?生活のためではありますが、お金のためではありません。充実した人生を生きるためと言ったほうがしっくりきます。

ではなぜ生きるのか?この世に生を受けた以上、自分という存在を自覚してしまったからには生きないわけにはいきません。

充実した人生とは?う~ん。妻と子供、家族、仲間、友達、公私ともに関わりのあるすべての人と、達成感や幸福感、満足感など、共有する時間、場所、思い出を持つこと。そこに精神的にも物質的にも自分らしく日々を送ることができれば満足です。

こういうことを考えると、仕事の意味は、自分の成長と人の成長の相乗効果だと思います。仕事を通して学び、楽しみ、疲れ、反省し、経験し、成長していきます。その過程でいろいろな人にお世話になったり、お世話をしたり、助けられたり、助けたり、教えられたり、教えたり、人と関わっていきます。自分がさらに高みに行けば、より多くの人との影響が広がり、より自分の人生に良い効果が生まれます。

この本からそんなことを感じました。いい本です。一度しかない人生を最高の時間として生き抜くにはどうすればよいのか、会社のみんなにもひとり一冊プレゼントします。

2008年10月30日木曜日

Java誕生の歴史

(10月23日のつづき)

1980年代後半、サン・マイクロシステムズはバーチャルマシンを組み込んだUNIXウィンドウシステムをオブジェクト指向で設計していました。このときの技術がのちにJavaに生かされるわけですが、このウィンドウシステム(NeWS)は当時の既存勢力であるHP、DEC、IBMらの提唱するX Window Systemに敗れます。

この挫折感からサンのパトリック・ノートンという若きプログラマが、その頃スティーブ・ジョブズが立ち上げたNeXTに移りたいとスコット・マクニーリに打ち明けたといいます。NeXTのNEXTSTEPは当時、スタイリッシュな外観と洗練されたGUIをもつUNIXとして注目を浴びていました。

マクニーリは「辞める前にサンのまずいところを書き出して欲しい。解決策も、神様になったつもりで教えて欲しい。」と言ったそうです。このときのやり取りが、サンがJavaへ向かうきっかけになったと言われています。

ただ、ビル・ジョイにとってはJavaは単なる思いつきではなく、必要に迫られた開発言語であり、実行環境でした。このようなことを背景にして、ジェームズ・ゴスリングがオフィスの窓から樫(oak)の木が見えたことから名づけられた家電を制御するための組み込み用の開発言語Oakを前身として、1995年Javaが誕生しました。

ゴスリングはJavaを開発する上で、オブジェクト指向本来の良さを損なうことなく言語仕様をいかにシンプルにするかということを一番に考えた、と言っています。まさにその思想がJavaの成功だと思います。

その後、Javaはインターネット技術とともに注目され、さまざまなAPIライブラリが揃い、改訂を繰り返し今に至ります。オブジェクト指向特有の難解な概念はJavaによって市民権を得たと言えます。

[参考]
ビル・ジョイの冒険―ネットワークをコンピュータにした人々


2008年10月28日火曜日

「好き」から始まる品質

ドミノ倒しの瞬間は爽快です。それまでの苦労が一気に解放される瞬間でもあります。

ドミノをならべるときはその列が長くなればなるほど慎重になり、終点に近づくほど緊張してきます。それはドミノをならべるために費やした時間が、ひとつのミスで水の泡になる恐れを感じるからです。このミスを防ぐために、駒抜きといって不意に倒れたドミノが伝播しないように工夫をします。

ソフトウェアの開発に当てあてはめるとこうなります。

ドミノ = ソースコードやドキュメントなどの成果物
ならべる = 開発作業そのもの
駒抜き = バックアップやバージョン管理
倒す = 運用

もちろん、ソフトウェアはドミノのように一回だけの動作ではありません。構築すれば、何回も運用されます。そして、ならべたドミノの間隔や角度が、ソフトウェアの品質に相当します。ドミノが途中で倒れずに残ってしまうと、品質に問題があるということです。

そう考えると、品質はさまざまな要因が関係しています。

作り上げるもののニーズ、リーダーシップ、人の参画と協力、人が持つスキルセット、効果的なマネジメント、環境、そして何よりもドミノをならべることが「好き」というひとりひとりの心持ちです。

本質は、好きなこと → 楽しい → 多くを学ぶ → よい結果を生む という循環だと思います。

すべてのドミノが思ったとおりに倒れたら圧巻です。つまり、要求事項を満たしたソフトウェアを作り上げてお客さんが喜んでくれたら、やりがいがあるというものです。

この最後の瞬間のために、仕事をしていると言ってもいいかもしれません。

2008年10月23日木曜日

オブジェクト指向の波

(10月17日のつづき)

1970年代、ビル・ジョイがバークレー校で、オブジェクト指向言語Smalltalkに触れていたころ、カナダのカルガリー大学ではジェームズ・ゴスリングが最初のオブジェクト指向言語であるSimulaを学んでいました。この二人は後にサン・マイクロシステムズの躍進とともにJava言語の開発に携わります。

1963年にアイヴァン・サザランドという優秀な技術者がMITの研究所においてオブジェクト指向が実現される最初のきっかけとなった、ライトペンによりディスプレイ画面に図形を描写する「スケッチパッド」を開発しています。その次の年にはインターネットの原型となるARPANET(アーパネット)の母体となったアメリカ国防省の高等研究計画局の情報処理技術部長に26歳の若さで就任します。

その後1966年にサザランドは国防省の地位をロバート・テイラーに譲りハーバード大学の助教授になります。後にサザランドと一緒にサンに行くことになるボブ・スプロウルはハーバードでサザランドの科目に応募した学生でした。

1968年サザランドはハーバードを出てディビッド・エヴァンスとコンサルティング会社を設立し、そこで、連続的に変化する陰影をリアルタイムに表現できる最初の三次元グラフィックスを開発します。同年エヴァンスがユタ大学にコンピュータサイエンス学科を創設したことをきっかけにサザランドはユタ大学の教授となり、バーチャルリアリティをソフトウェアで実現するNITE-VIEWを発表します。その一方で、のちにSmalltalkを開発することになるアラン・ケイは1966年ユタ大学の大学院でエヴァンスとサザランドに出会い、オブジェクト指向の権威の道を辿ることになります。(つづく)

ここで、もっとも感銘を受けたアラン・ケイの言葉を紹介しておきます。

「コンピュータは、他のいかなるメディア-物理的には存在しえないメディアですら、ダイナミックにシミュレートできるメディアなのである。さまざまな道具として振る舞う事が出来るが、コンピュータそれ自体は道具ではない。コンピュータは最初のメタメディアであり、したがって、かつて見た事もない、そしていまだほとんど研究されていない、表現と描写の自由を持っている。それ以上に重要なのは、これは楽しいものであり、したがって、本質的にやるだけの価値があるものだということだ。」(Alan Kay)

[参考]
ビル・ジョイの冒険―ネットワークをコンピュータにした人々

2008年10月22日水曜日

ビジョナリーカンパニー

ビジョナリーカンパニーとは、ビジョンを持っている、先見的な、業界で卓越している会社のことを指します。本書では、目先のことにとらわれない原則(理念)を持ち、一貫性のある進歩が会社を繁栄させると説いています。

時を告げるのではなく、時計をつくる」という言葉が印象的です。

カリスマ的な経営者がすばらしい言動で組織を導くことは現時刻を正確に「告げる」ことであり、一方でひとりの指導者の時代を超えて組織が繁栄し続ける会社を築くことは現時刻を告げる「時計をつくる」ということを表しています。時計(仕組み)をつくることの方が、その組織にとって、将来に渡って意味のある仕事を残すことができるということです。

その繁栄し続ける会社を築く要素には、利益を超えた動機付け、継続的な進歩、自主性と失敗を恐れない寛容さ、奮起する大胆な戦略、価値観を共有できる組織作り、決して満足しない精神、などがあり、原則(理念)を中心に行動を起こす大切さを改めて考えさせられました。勉強になる本でした。

そして「変化か安定か」「低コストか高品質か」「利益か理想か」といった相反する考え方をどちらか一方しか実現できないと判断するのではなく、両方を同時に追求する方法を考える、というポジティブな力強さが大切です。二兎は追えない「これしかない」と言うよりも「これとこれは同時にやる」というある種の欲張り的な肯定論のほうが魅力的です。

僕も基本的に"Never give up"が好きなので、この本は非常に共感できました。

ただ、ここにはどのような理念を作るべきかは触れられていません。

一言でいえば、ビジョナリーカンパニーの理念に不可欠な要素はない。わたしたちの調査結果によれば、理念が本物であり、企業がどこまで理念を貫き通しているかの方が、理念の内容よりも重要である。

と書いています。つまり、絶対なる大儀や善の理念が必要なのではなく、組織に浸透し活力となりうる身の丈に合った理念を持つということの方が重要だということです。


2008年10月20日月曜日

情報処理技術者試験

昨日、情報処理技術者試験がありました。

弊社のメンバも多くが「基本情報」を受けました。実は僕も「ソフトウェア開発」を受けました。みんな頑張ったと思います。受かっているといいね。

今回は、半年前から情報処理試験対策として、月1回、各人持ち回りで情報処理に関するテーマを選んでプレゼンをしてもらいました。資料を作り、準備をして、みんなの前で説明します。各々工夫を凝らしたプレゼンが印象的でした。これをきっかけにみんなで合格できれば嬉しいです。

よく情報処理技術者試験は、実務と関係ないとか言われますが、正直僕も去年まではどこかでそう思っていました。

仕事が忙しくて勉強する時間がない、とか今の仕事に資格は関係ない、など言い訳していた自分もいました。ですが、最近思います。ある一定の基準なり水準をクリアすることができれば、自信につながることは当然で、さらに次のステップに上がることができます。資格を取ることで、ナチュラルに成長できるのではないでしょうか。

資格が仕事に即効性を与えることはありませんが、言わば登龍門をくぐることで視野が開けるということです。計算力や論理的思考力も養われますし、用語も覚えます。しかしその効果を実感することはずっと先にならないと分かりません。

そういう意味で僕も心を改めてチャレンジしたわけですが、また落ちたら正直ショックですね。

受けた人はみんな同じ気持ちだと思います。でも落ちてもまたチャレンジしましょう。受かった人はおめでとう。てもまだいろんな試験区分がありますよ。

資格取得はゴールではない、始まりにすぎない。」(By Kaneko)


2008年10月17日金曜日

UNIXとC言語の歴史、そしてサン

1965年、AT&Tベル研究所が中心となりOS「Multics」(マルチックス)が開発されます。しかし複雑さゆえプロジェクトは座礁します。

AT&Tベル研究所のケン・トンプソンが1969年、メインフレームで動いていた研究中のMulticsの上でゲーム"Space Travel"(宇宙船を操作し、惑星に着陸させる)を走らせていたところ、当時の計算機の利用には使用料が課金されていたのでしょう、なんとか安く動かせないかと、デニス・リッチーとともに、研究所の片隅に転がっていたガラクタ同然のコンピュータ(DECのPDP-7)でMulticsを単純化して走らせました。これがUNIXの誕生です。

UNIXという名前は、共同研究者だったブライアン・カーニハンが、撤退した「Multics=Multi+cs」を皮肉ってMulti(複)に対してUni(単)として「UNIX=Uni+cs」と名付けたという逸話があります。

同じ頃、ケン・トンプソンはB言語を作ります。B言語はその後、トンプソン自身とデニス・リッチー、そしてブライアン・カーニハンによって改良を加えられ、NewBを経てC言語へと発展していきます。アセンブラで記述されていたUNIXはC言語で書き直されます。

1976年、AT&Tベル研究所からUNIXを持ってカルフォニア州立大学バークレー分校にやってきたケン・トンプソンは、UNIXを授業で使う傍ら、教育のため、PascalをUNIX上に移植しています。彼がバークレーから去ったあと、そのPascalを完成させたのは、彼の助手をしていた、ビル・ジョイとチャック・ヘイリです。ビルの関心は数学がベースとなる理論としてのコンピュータでした。しかしUNIXとの出会いがその後の進路を大きく変えることになります。

ビル・ジョイは、1977年にPascalコンパイルを仕上げ、その後コーディングのためのviエディタを書き、バグを修正したUNIXを友人に送ったのが契機となり、UNIXを発展させる活動がネットワーク上で広まります。

ビル・ジョイが中心になってバージョンアップを続けたUNIXが「BSD(Berkeley Software Distribution) UNIX」と呼ばれるようになります。

1982年、BSD UNIXを開発していたビル・ジョイは、スタンフォード大学の大学院で学んでいたビノッド・コースラ、アンディ・ベクトルシャイム、スコット・マクニーリらとともにサン・マイクロシステムズを設立します。

サンは当初から"The Network is The Computer"(ネットワークこそがコンピュータだ)という言葉を使い、そのとおり90年代にはインターネットサーバの会社として急成長を遂げます。この言葉はどんな人、モノであれ、ネットワークに接続することで、コンピュータとしての価値を享受できることを意味しています。まさに現在のインターネット社会を予見していたようです。

そんなサンの戦略として、Javaはビル・ジョイが中心となり、ネットワークを包括的に機能させるためのプラットフォームを超えたアプリケーションを構築するための開発言語として生まれました。(つづく)

[参考]
ビル・ジョイの冒険―ネットワークをコンピュータにした人々
「UNIX」の由来とその歴史
UNIXの歴史
B言語

2008年10月16日木曜日

サラミ法

サラミソーセージを少しずつスライスして、減っていることがばれないように盗むやり方です。銀行・証券システムなどで多額の口座から1円づつ自分の口座に振り替えれば、気づかれないようにお金を集めることができるコンピュータ犯罪の手口です。

次のうちサラミ法はどれでしょう?

ア 回線の一部に秘密にアクセスして他人のID、パスワードを盗む

イ ネットワークを流れる音声やデータを不正に傍受する

ウ 不正が表面化しない程度に多額の資産から少しずつ詐取する

エ プログラム実行後のキャッシュなどの内容を密かに入手する

解答は  です。(フォント色を白で書いています)


逆の発想で、もし本人が気づかないうちに情報処理の知識を身につける手法があれば、ポテトチップス法と名づけたい。(無意識に手が伸び食べてしまうことから)

さらに、たまに情報処理技術者試験に申し込みたくなる手法を、カップラーメン法と名づけたい。(たまに食べたくなることから)

2008年10月14日火曜日

Javaのはじめ

僕が仕事でJavaを使い始めたのは2001年ごろからです。

それまではもっぱらC言語で、当時Javaの仕事がしたいな、といつも思っていました。

Javaはサン・マイクロシステムズによって、プラットフォームに依存しない、ネットワークを意識した、コンパクトなオブジェクト指向言語として開発され、1995年に世に出てきました。その当時、幕張メッセで何かの展示会があり、SunのブースでJavaを初めて見たときのことを記憶しています。ブラウザのなかで、あのマスコット(なんていう名前だったっけ?Dukeだ!)がアニメーションとして踊るアプレットが印象的でした。(その後1998年ごろにはサーブレットという形でサーバサイドの開発言語として開花します)

そんなJavaを是非やりたいと、当時お付き合いのあったお客さんに「やる気」を見せたのですが、君は経験がないと言われて、使ってもらえませんでした。アプリケーションサーバは知っていますか?と聞かれ、よく知りません、と言ってしまって後悔したものです。

なので、Javaさえ使えればどんな仕事でも。。と営業をしまくりました。

今だから言えますが最初は勉強しながらコーディングしていました。当時のソースを見ると恥ずかしくなります。ですが、そのときに試行錯誤して感じたオブジェクト指向的なアプローチは、今でも知的好奇心をくすぐり、シンプルで美しくおもしろみのある言語だという印象は変わっていません。

オブジェクト指向の3大要素である、カプセル化、継承、ポリモーフィズムはこの本で学びました。Javaのコードが読めることが前提ですが、オブジェクト指向の考え方が分かりやすく書かれています。参考までに。


2008年10月12日日曜日

トップダウンとボトムアップ

会社経営においては、トップダウンという経営者から下位へ指示・命令を伝達していく経営スタイルと、ボトムアップという社員ひとりひとりの発言・主張から意識が広がる企業文化とを比べた場合、ずいぶん印象が違います。

どちらも一長一短で、偏りすぎはよくないのですが、僕は会社のあり方についてボトムアップの方を好みます。トップが社員をひっぱるのではなく、社員ひとりひとりが主体的に会社をひっぱる発想の方が、強固な力を生むことになると思うからです。

一般に管理的に考えるのであればトップダウン、自主性を重んじるのであればボトムアップです。経営はそのバランスが大切だと思います。

経営者のやり方や考えが強く、社員は会社について行くことに慣れると、トップダウン的な社風になり、最悪のケースでは、社員は会社に対して意見したり、主張したりすることをしなくなります。会社の変革は経営者の判断に委ねられ、継続的改善はなかなか訪れず、社員数、売上高の限界に達します。しかし、そのトップダウン経営が上手く浸透すれば、その経営者が生きている間は繁栄します。つまり、トップが鍵を握っているわけです。

ボトムアップは逆で、企業風土に主体性が根付きます。なぜ仕事をするのか、お客さんに喜んでもらうためにはどうするか、自分の取り分を増やすにはどうするか、など、やりがいと仕事の意味が、個人レベルで理解されます。その結果、個人の士気が上がり、個人の集合である会社はよりよい製品・サービスを社会に提供できるようになります。そして、その精神が社員から社員へ伝えられ、会社や仕事に対するやり方、考え方が遺伝子として時を越えて継承されます。

言い換えれば、個人の可能性を信じるボトムアップというわけです。


僕個人のことを話せば、新卒から入社した会社を29歳のときに退職したわけですが、このときの理由はこうでした。

自分の未知なる能力を開発すること。つまり、それまでやって来なかった、経営や営業、財務や人事などの会社の成り立ち本質を知り、勉強したかったということ。それにチャレンジするためにはすでに出来上がっている会社組織を離脱し自らをピン(独り)と捉えて再スタートする必要があった、ということです。

今思えば、自分の自由にやりたい仕事をやりたいようにしたい、ということでした。自分の頭で考えたことを自分の足で稼ぐことが出来れば、さらに人生の自信につながると考えたわけです。この主体性が未来を切り開く手段になる、ということです。

主体性 : 自分の意志・判断で行動しようとする態度。


2008年10月10日金曜日

PDCA

PDCAとは、戦後、日本の製造業の品質と生産性の向上を牽引したウォルター・シューハート、エドワード・デミングによって提唱された、業務における基本サイクルです。
これは、分野を問わず、日々の業務や品質管理の基礎として、広く知られている管理手法です。

次の4つの頭文字を取って「ピーデーシーエー」と読みます。

1. Plan (計画) これからどのように仕事を進めるか計画を立てます。

2. Do (実行) 計画に従って仕事をします。

3. Check(評価・確認)計画に対する進捗や成果を評価します。

4. Act (改善・処置) 計画/実行/評価の結果を分析し改善させます。

これは、より効果的な仕事の進め方を具体的に教えてくれます。P(計画)から順番に作業を進めて最後のA(改善)まで完了したら、次のPDCAにつなげます。P→D→C→A→P→D→C→A→P...この繰り返しを螺旋(スパイラル)を描くように、輪を広げていきます。まさに品質マネジメントシステムで要求される継続的改善の具体例です。

このPDCAは実は、全ての物事の根底に位置する考え方と言っても過言ではありません。

TODOリストは作業管理のためのツールですが、TODOリスト作成がP、実行でD、TODOの取消線でC、反省して改善がA。このPDCAサイクルを短くすれば、簡潔なTODOリストの効率的な消化が可能となり、その繰り返しが生産性向上につながります。

子育ては、妻との話し合いがP、子供への教育がD、子供の成長を確認してC、次の子作りがA。(子供の場合はこんなに理想的には進みませんが)

人生における成功への道は、目標を持つことがP、行動することがD、達成したかどうか判断するC、次の挑戦がA。これを繰り返せば必ず成功できます。(よし明日からやろう!)



2008年10月9日木曜日

構成管理

(10月1日のつづき)

トレーサビリティを実現させるために、構成管理が重要なポジションに位置しています。

構成管理とは、ソフトウェアの場合、最終製品(システム・プログラム)を構成しているソースファイル、設定ファイル、文書などの構成要素のひとつひとつの設計・開発の「過程」を管理することです。

具体的には、作成日、作成者、更新日、更新者、バージョン、など改版履歴を管理したり、上位文書(インプット)と下位文書(アウトプット)、およびレビューの記録や問題管理との対応付けを明確にしたりすることが要求されていると解釈します。

考えてみると、問題発生から原因を「追う」ときに必要になる情報は、ひとつひとつの構成要素の作成(変更)情報であるWho(誰が)、When(いつ)、Where(どこで)、What(何を)、Why(どうして)、How(どのように)という、いわゆる5W1Hの情報に集約できるのではないでしょうか。


これらが管理されていればトレーサビリティを実現できると、現時点では結論付けておきます。

2008年10月7日火曜日

開発規模と開発工数の関係

一般的にソフトウェアは開発規模の拡大に伴って、開発工数が指数関数的に増大すると言われています。(情報処理技術者試験にありました)

なぜかというと開発すべき機能が拡大すると、次のようなことが必要になるからです。

  • 考慮すべき仕様が増える
  • 仕様が増えればコーディング量が増える
  • すると多くの開発要員が必要
  • プロジェクト管理のための工数が増える

よく機能数、画面数が2倍なので、工数も2倍と思いがちですが、それは危険ですね。

しかし、システムを使われるお客さんに視点を移すと、機能数と工数は比例するという思いが定着していると思います。家を建てるときに建坪を倍にしたからと言って、値段が跳ね上がることはないのと同じです。

むずかしい問題です。

低価格化と短納期化が進むなか、要求事項の多様化と技術革新の早さ、品質と生産性の問題、求められる信頼性・可用性・保守性、我々の抱える課題は数多く横たわっています。

もちろん、工数を抑える工夫は、設計段階に織り込んでいきますし、経験的に培われたノウハウは類似システムで活用されます。

考えなければいけないことは多いのですが、問題は、忙しさが指数関数的に増大するのではという「不安」に身をゆだねるのではなく、楽観的に考えて、仕事を「楽しむ」という方向でやっていけばよいかと思うのです。

2008年10月6日月曜日

人に任せる

ピノキオの良心であるコオロギのジミニーをご存知でしょうか?

ディズニーアニメの話です。ジミニーは紆余曲折のピノキオを木彫りの人形から本当の人間の子供へと変身させます。

僕はこの歳になって初めて「ピノキオ」をまともに観ました。人間のエゴの醜さ、良心の大切さ、謙虚さと誠実さがテーマですが、このジミニーの役どころは、人を育てることを教えてくれます。


人に仕事を頼んだり、任せたりすることは、ある意味むずかしいことです。

それは、自分より経験、能力の低い人間に教える時間があったら、自分でやったほうが早いと思えてしまうことに起因します。

任せてミスされたり、何度も教えたり、自分のやり方を教え込むのは大変だ、と考えることが多いのです。

しかし、ジミニーはピノキオの良心を育て、彼を信じています。言い換えれば、上司は部下のやる気を育て、信じてみるということです。

信じて任せて、失敗も寛大に受け止める、ということが大切なのではないでしょうか。いつか返してくれる、と。


2008年10月4日土曜日

カーニハン&リッチー

僕の原点です。
初めてCを学ぶには、この本では難しいと思いますが、すばらしい本です。僕はどちらかというと、出来る出来ないに関わらず、まず全体像を捉えるためにトライしてみる、スキーでも最初からリフトに乗ってやってみるタイプなので、ここから入りました。1994年のことです。

僕がコンピュータと本格的に付き合い始めたのは、就職してからです。最初の会社でみっちり技術研修を受けさせてもらい、そこでUNIX、C言語、アルゴリズムを学びました。

研修の成績は中の下でした。まわりの同期は優秀でした。大学からCをやっている者、すでに情報処理技術者試験に合格している者、プログラマーのアルバイトをしていた者。僕の知識と技能は遅れていました。

型の考え方が分からない、forとwhileの区別ができない、ポインタが分からない、構造体、共用体が分からない、なにしろ分からないことだらけでした。

悔しかったー。なんでこんなやつ(失礼)に負けるんだ、と。そのころ、関係する書物をまとめて買って読み漁りました。UNIX、C言語、カーネル、システムコール、シェル、vi、情報処理技術者試験2種(現基本情報)合格への道、などなど。カーニハン&リッチーの『プログラミング言語C』に出会ったのはそのころです。

C言語はカーニハンさんとリッチーさんによって開発されました。言わば生みの親によるバイブルです。C言語の本質が書き綴ってあります。

しかし、当時は読んでも分からないことがいっぱいありました。でも読みました。最後まで読めば分からないところが明確になると思って。

結局3年は苦労しました。自分の経験・能力のなさと、失敗続きで、辞めようと思ったことも数回あります。自分にプログラマーは向かない、と周囲に洩らして。でもその当時の上司が辞めるんだったらスキルアップを理由にしろ、と言うのです。上向きの転職、独立なら応援するということです。

そのとおりですね。この言葉でがんばってみようと思い改め勉強しました。人との比較ではなく、自分の信じた好きなプログラミングを突き詰めようと。

好きなことならば、何があってもやっていけるということです。これは今でも変わりません。


打ち上げ!

昨日、5ヶ月ほど続いたプロジェクトの終焉を向かえて、ほっとした気持ちで関係者で打ち上げを行いました。お疲れ様でした。

写真を載せられないのが残念です。ついつい飲んでしまって撮るのを忘れてしまいました。

ということで、プロジェクトの打ち上げについて。

打ち上げは大事ですね。関係メンバーの労いはもちろんのこと、みんなの本音が聞けます。

たとえば、あのときのお客さんとの打ち合わせは大変だったとか、スケジュールがきつかったとか、あのドキュメントの作成に苦労したとか、自分とは違った見方、感じ方を知ることができます。

プロジェクト進行の良し悪しや設計・実装の良し悪し、いろいろな反省、改善のヒントが隠されています。

今回のプロジェクトはそんなにひどくなかったと思っていますが、火の車のようなプロジェクトもいずれは終焉を迎えます。そういう「終わり」に成功体験として、みんなで一息入れられるのは幸せなことです。


2008年10月1日水曜日

トレーサビリティ

トレーサビリティ(追跡性)とは、ISO9001:2000の解釈から言うと、出荷した製品に品質問題が発覚したときに、その原因を追究できることを保証する仕組みです。


ちなみにISO9001:2000とは2000年にISO9001品質マネジメントシステム要求事項(国際規格)が改定されたものを指します。2000年版とも言われているようです。

ソフトウェア品質の世界でトレーサビリティを実現するには、どうすれば効果的で簡便かを考えたいと思います。


まず、納めたシステムがお客様サイドで運用中にバグが発覚したと仮定し、その原因を追究する流れを考えたいと思います。



  1. 問題発生時の状況をお客様からお聞きします。(エラーコード、画面キャプチャ、操作した内容、実行環境、ログ内容、など具体的な情報をもらいます)

  2. 情報源から問題の箇所(ソースのファイル名、行番号)を特定します。

  3. ここでソースコードから原因がすぐに分かれば、対処して完です。原因が分からない場合は、問題の箇所から次の観点で原因を調査します。

    • 再現性を確認し、処理・データ・環境・操作など問題の切り分け。
    • 問題のコード周辺のアルゴリズムや処理に不具合はないか。
    • 入出力データに問題はないか。
    • リソース(通信環境やDB環境、ファイルシステム)に問題はないか。
    • 関連システム(他システムやハードウェア)に問題ないか。
    • 設計上の仕様に問題はないか。検討不足はないか。
    • テスト仕様と結果はどうだったか。テスト漏れはないか。
    • デグレード(前のバージョンでは問題がなく、改版後の問題)ではないか。

これぐらいが頭に浮かびますが、重要なのは問題発生から原因特定までの過程で、経験と勘で警察犬が鼻を利かせて犯人を追うような行動に、どうやって客観性を持たせるかだと思います。


(つづく)

2008年9月30日火曜日

TODOリストと生産性

やるべきことのリストをよくTODOリストと言います。

まっさらな紙に、やるべきことを箇条書きで列挙し、作業が完了したら、取消線で消していきます。もっともシンプルな作業管理です。

この取消線を引く瞬間に脳のなかでβエンドロフィンという物質が分泌されるそうです。βエンドロフィンは、脳内麻薬とも呼ばれています。どうりで気持ちいいわけです。

 Socketのtimeout時間を長くする。 軽いTODOはいいですね。

紙にTODOを書き記し、終わるたびに消して、最後のひとつが完了するとほっとします。最後は紙を丸めてゴミ箱に捨てます。ここでも麻薬効果で脳は活性化されます。


大切なのは、最初から短い時間ですべてのTODOが終わるようなボリュームにしておくことだと思います。永遠に続くように感じるTODOリストは経験的に放置されます。これがストレスの原因ですね。

何度も繰り返しTODOリストを終わらせていけば、いつも快適な仕事の進め方を実践していることになります。これが生産性を高める基本ではないかと。



2008年9月28日日曜日

リーダーシップとマネジメント

リーダーシップとマネジメントは違います。

それを考えるために、まずリーダーとマネジャーの違いを考えたいと思います。

リーダーとは指導者、指揮者を指し、みんなを導く人です。
具体的には、先見性に富み行動力があって意思決定をします。意味付けを行い、方向と目標を定めて、組織を先導し、責任を負います。
誠実で厳しさを持った人格で、人から尊敬され、みんなが認める能力を持っていることが重要です。

マネジャーとは管理者、あるいは監督者です。みんなの進む道を効率的に管理します。分析力が重要であり、調査し、計画を立案し、実行に伴う進捗、評価、支援を行います。
また、育成や啓発を促し、問題の発見や予防、改善を提言し、冷静に生産性の向上に努めます。

総じてリーダーが方向性を定め、マネジャーが生産者の実行を管理します。


たとえば、大海原に手漕ぎボートで放り出された光景を思い浮かべましょう。オールの漕ぎ手が実際にボートを進める生産者です。マネジャーは漕ぎ手の交代を管理したり、ボートを保守したり、みんなの食事を管理したり、海図を確認したり、ひとりの犠牲者も出さないように、ボートが岸までたどり着けるように実務的な管理をします。そのなかでリーダーは、漂流日数を最小限にするべく、太陽と星を頼りに岸までの進路を定めます。

みんな重要な役割です。


総じて、会社はリーダーを頂点とし、順にマネジャー、生産者と、ピラミッド型の構造を成します。
もし、ひとりしかいない会社ならば、ひとりが3役をこなす必要があります。

漂流者がひとりならば、自分で方向を決め、位置を調べ、食事を取り、ひたすら漕ぐのと同じです。


仮に全員が、リーダー兼マネジャー兼生産者だとしたら、会社は無限の可能性があります。ただし、そのときはリーダー同士の意思疎通が重要です。でないとバラバラになってしまいます。


2008年9月27日土曜日

価値観と成功の基準

価値観とは辞書で調べると「物事を評価する際に基準とする、何にどういう価値を認めるかという判断」とあります。それは、個人の自由であり、生まれもった個性であったり、育った環境、経験などにより、人さまざまです。

価値観はある人から見れば間違えていることもあるし、ある人から見れば共感できることもあります。人が何に価値を見出しているかは、誰もその是非や善悪をジャッジすることはできません。

ある出来事をきっかけに自分の価値観が間違っていることに気がつき、その価値基準を変更するときがあります。
それはパラダイム・シフトです。それが大きな「気づき」であればあるほど、今までの自分が何なのか分からなくなったり、これからどう変わるべきかを考えたり、それはアイデンティティーの再構築になります。成長とも言えます。


成長によって、価値観は形作られ、年齢相応に「自分らしさ」を自覚するものだと思います。
人生において、重要な判断をしなければならない局面で、価値観以外から来る理由、たとえば経済的理由やそのときの欲望で、この「らしさ」を忘れて判断してしまうと、後になって後悔してしまうことがあります。そうならないように「自分らしさ」を分かっているだけでもいいと思うのです。
そういう意味で、いつでも自分らしい判断基準を自覚し明確にしておくことが大切です。


ここで、あなたはあるお店の経営者であるとします。

お店の中に、人の10倍の売上を上げる店員がいました。彼は、初めてお店にやってくる一見さんには大した説明もせず、ぞんざいに接客し、常連客だけを丁重に扱い、売上を伸ばしていました。

経営者であるあなたは、お客さんからの不満を耳にします。そのことについて何度もその店員と話し合い、分かってもらうよう説得しましたが態度は変わりません。あなたは悩みました。ひとりでも多くの人に自分の商品を買ってもらい満足してもらいたい、それが自分の「成功」を判断する基準だという価値観を持っていたからです。

その店員が売上を伸ばし、お店の利益を拡大していっても、自分の「成功」の基準から遠ざかるのであれば、彼を接客から外すことは正しい判断です。

そうすると売上は下がるでしょう。有能な販売員だったわけですから。 ですが、一時的に売上が下がったとしても、他の販売員を教育するなどして、がんばっていずれ「成功」に近づくことはできます。

目先の成果よりも、自分の価値観に従って本当に目指すべき「成功」の姿に近づくほうが、長い目で見れば「自分らしい」と思うのです。人は何かを犠牲にして生きていくことはできません。

成長とともに確立される価値観は、自分が成功したと判断できる基準を作ります。成功は自分が決めるということです。


2008年9月25日木曜日

先見の明

Oracleの創業者のひとりであるラリー・エリソン氏は、尊敬する人のひとりです。

不遇な生い立ちから成り上がったような人で、パワフルで攻撃的なイメージですが、技術屋として「先見の明」があります。(と思います)

1977年、エドガー・F・コッドのRDBの理論(論文 A Relational Model of Data for Large Shared Data Banks)をもとに商用RDBMSとして「Oracle」を世に出しました。その先見性は現在のOracleが物語っています。

僕はOracle7からの付き合いですが、そのブランドイメージに魅了されたひとりです。
何がいいかと考えると、まず、挙げられるのは、そのパフォーマンスと信頼性はもとより、OracleというRDBMSを取り巻くアーキテクチャに一貫性があります。開発ツールや保守ツールの充実、トラブル時の対処の情報も豊富で安心感があります。まあ、使い慣れているということもありますが。

バージョンが上がっても基本知識に互換がありますし。


最近では、「アプリケーション・ビルダー」(ノンプログラミングかつデータ中心アプローチで業務アプリを構築できます)にはびっくりしました。テーブルありきでCRUD(Create/Read/Update/Delete)アプリがさくさく作れます。


そして、我々開発者にとって、Oracleの導入コストがずいぶん下がったのも魅力のひとつです。

Oracleは早い時期からJavaを取り入れ、Linuxに対応し、無償版を提供するなど、時代の流れを読んでいる企業です。
ある程度のデータ量とハードスペックでは、当然コストが発生しますが、十分使えるものを無償で、出し惜しみせずに提供する姿勢は、社会に対するオープンマインドを地で行っている感があります。



2005年ごろからは同業者やソフト会社を買収し続けていましたが、最近その効果が出はじめているようです。特に今年の初めのBEA Systemsには驚きです。(BEAはアプリケーションサーバで有名なWebLogicの開発元です)


思うにOracleはRDB以外のミドルウェアのシェアもずっと狙っていたはずです。それをM&Aという形で手中に収め、今後の活躍の場を拡大させようとしています。


どこに向かうのかは分かりませんが、楽しみな企業ではあります。きっと安心できるソフトウェアを提供し続けるでしょう。





参考:コンピュータ偉人伝

2008年9月24日水曜日

オープンマインド

(9月18日のつづき)

会社とは、社会的貢献を最終目標とした企業精神が、社会に受け入れられて初めて、意味を成す、と考えます。社会から利益という評価を得て初めて食っていけるわけです。

企業精神はそこに属する経営者、幹部、社員などにより方向付けられます。

そして、その個人の精神は、高潔なものであり、少なくとも人の良心に根ざした「善」を基本に成り立つべきだと考えます。要は裏切りやうそ、背信行為などの後ろ向きなことは考えず、人との信頼の上で、誰が見ても「良いこと」「正しいこと」「前向き」を根底に築き上げるべきものということです。

疑いながら仕事をすることはできません。閉塞感は生産性を下げるだけです。

では、どうやって、この「善」を具体的に形にするのか。

僕はひとつの提言をしようと思います。物心ついたころからこの精神でやってきたつもりですが、今日から、改めてやってみようと思います。

キーワードはオープンマインドです。心を開くということです。別に宗教的なことではなくて、人と接するときに要求されなくても、自らの能力や知識やスキルを公開し、人のために役立てる、ということです。ひょっとしたら、自分が損をするときもあるかもしれません。教えないほうがよかったと思うときもあるかもしれません。

でもいずれはこの発信が、自分の利益となって人から返ってくると思うのです。

出し惜しみせず、オープンに生きたほうが、気持ちがいいということかもしれません。

結局、出し惜しみしても大した「勝ち」にはならないと思うのです。

2008年9月19日金曜日

魚釣り

すばらしい格言に出会いました。

"Give a man a fish and you feed him for a day. Teach a man to fish and you feed him for a lifetime."

(人に魚をあげれば彼は一日食べることができる。しかし魚釣りを教えれば、彼は一生食べていける)


以下は言い回しを変えてみました。


子供に善悪を教えるには、毎日監視するよりも、長い目で良心を信じてあげるほうがよい。

新人にキーボードの打ち方を教えるよりも、アルゴリズムの成り立ちを教えるほうが、優れたプログラマーになる。

画面ごとにクラスを作るよりも、画面を構築するフレームワークを作るほうが、保守性に優れたアプリケーションになる。


物事は目先の成果よりも、本質にアプローチする手段を獲得するほうが、長い目でみれば成功に結びつく、ということです。

焦ってはいけません。ゆっくり「魚釣り」を教える(教わる)ことが大切です。

ですが、腹が減っているときに「魚はいらない。魚釣りを教えてくれ」と言うのは難しい。




2008年9月18日木曜日

会社のモデル化

事象に対してその本質(真実)を抜き出したものをモデルと言います。

システム開発の世界では、DB設計の際にER図を書く行為をデータモデリングと言ったりします。


最近、会社とは何かを悶々と考えているので、これを応用して整理してみます。


<前提>
会社は、利害関係者、例えば、社員、社員の家族、株主、取引関係者、地域、の人たちに対して、事業を通して貢献していく責任がある。





         社会貢献の図

          社会貢献
           ↑↑↑(Never give up)
    起業 → 事業の成長
           ↑↑
          相乗効果
            ↑
       (常に改善・向上)
  ビジョン・目的・方向性の明確化と意味付け
  よりよい事業の探求とチャレンジと品質
  お客様の成功を第一に考えた製品・サービス
  収益性を高める努力と変革への取り組み
  信頼の上に成り立つ役割と責任と公正な待遇
  やればできる一体感と明るい雰囲気
  優秀な人材の雇用と終わりなき教育・学習



会社は社会貢献を目指し、その評価は、社会から受け取ります。
事業が社会に受け入れられれば、収益と価値が高まり、評価を得られなければ、赤字が続き、継続に疑義が発生します。




(つづく)

2008年9月17日水曜日

右脳と左脳

右脳は直感、創造、芸術、音楽、など本能的な能力を、

左脳は論理、計算、分析、言語、など理性的な能力を司っています。

経験的にSEには左脳タイプの人が多いようです。僕もそうです。たぶん。
SEは、集合論やマトリックス(表)、ツリーやフローで考えることが多いので、論理的ということです。

ただ、左脳は記憶領域に限界があるようで、ある仕事を行う前には、直前の仕事の内容を退避させておく必要があるということです。ディスクのスワップ領域のように。


右脳タイプは、営業やコンサル、またはデザインなどをやっている人が多いようです。
物事を体系的に捉え、コミュニケーションや感性、五感で仕事を進めることが得意なようです。記憶領域は無限で、瞬時に取り出すことができるそうです。

最近よく見るマインドマップは右脳を刺激し、潜在意識を引き出し、ロジカルに記憶や整理を行おうとする手法で、まさに右脳と左脳の活用です。

思うのですが、このブログを書く行為も、ある意味、右脳と左脳のコラボレーションではないでしょうか。

最近、脳が活性化しています。



2008年9月16日火曜日

改めて

ようやく自分のなかで消化できたので、ここに書こうと思います。

実は、半年前に退職した社員がいました。

むかしはどちらかというと、去る者は追わず、といった考えで、退職に関して、ある意味、無頓着でした。
しかし、半年前に辞めていった社員は、うちの立ち上げ間もないころから一緒にやってきた人間で、十分な信頼関係が築かれていると思っていただけに、正直、ショックでした。

自分に繋ぎ止める魅力がないということなのか、小さいながらも組織を取りまとめる自分のリーダーシップ性に問題があるのでは、とさえ考えていました。

社員が自己都合で退職届けを出すことはやむおえません。個人の考えや内面まで会社は干渉できないわけで。
しかし、会社を辞める行為は、個人的ではあるけれど、会社に対しての反論や否定の表現、心の声なのでは、と思います。
つまり、会社についていけない、とか、会社の経営、人、やり方、環境、その仕事がいやだとか、給与が安いとか、そういったことです。

(もちろん、自分の志が会社と違うという理由もあると思いますが、それは仕方がない)

そういう、言わば、会社に対する「物言い」のシグナルは、辞める以前からあったはずです。それに気がつかずに、(本意ではないですけど)ほったらかした自分の不甲斐なさには、反省点が多くあります。


そこから考えて、経営的には人的資源、会社的には社員、従業員、いや、そういう言い方ではなく、メンバー、仲間と呼ぶような関係で、心底、仕事が楽しく、意味ややりがいを共有できるならば。。。を目指してかんばってみようと思っています。

彼に教えられました。がんばっているかなー。

2008年9月15日月曜日

サービス精神

今日、近所のCoCo壱番屋に食べに行って感じたことを少し。

僕は愛知県出身なので、ココイチは結構好きです。

子供も一緒に連れて行ったのですが、うちの子は特におてんばで、大人しくカレーを食べるだろうか、と心配でした。

席に案内されると、子供用のイスを出してくれて、気を良くし、メニューを見ていると、「お子様カレー」があるんですね。初めて知りました。

食べる前には、前掛けも出してくれました。え、そんなのあるんだ、という感じです。

そのうえ、食べ残したものをパックにしてくれました。

なんてことはないサービスです。しかし子連れでの外食は結構苦労します。


理念として、サービス精神を謳っている企業は数知れません。しかし、実際に客となってサービスを受ける側に立ったときに、そのサービスを心地よく感じる瞬間はそうそうありません。


よくソフトウェア業もサービス業と言われます。業種として「情報処理業」とか「情報通信業」とかいう区分けは、80年代にはなかったと記憶しています。たぶん。

そういう意味では、我々の仕事もお客様にサービスを提供するという意味で、高貴な理念を実行に移す努力を惜しまずに精進したいものです。



おまけで、ココイチのお会計のとき、子供にお菓子も出してくれました。ほ~。



2008年9月13日土曜日

七人の侍


黒澤明監督の最高傑作です。

勘兵衛(かんべえ)率いる、個性溢れる侍たちが、農民のため、盗賊から村を守るというあらすじです。

かなり前に観たことはあったのですが、最近改めてDVDで観ました。むかし観た印象と打って変わって、単なるエンターテイメントを越えた、人生の示唆に富んだ映画だと感じました。

ここで描かれる武士たちは、農民を守り、農民はその対価としては、武士に食べるものと寝床を提供します。

武士の中心的存在である、勘兵衛は、村を盗賊から守るため、戦略を立て、リーダーシップを発揮して仲間と農民を先導します。

それはみなが認める信頼感と技術力、実行力を備えた資質と、適確なマネジメントと高潔な人格が織り成す存在感。

なんとも考えさせられます。



2008年9月11日木曜日

インターネットの未来


今年に入ってから、クラウド・コンピューティング(Cloud Computing)という単語をよく目にします。
クラウドとは「雲」の意味で、ネットワーク図で、よくインターネット網を「雲」で表現することから来ているようです。


最近、なにかと話題のAppleのiPhoneや、近々出てくるであろうGoogleのAndroidなど、アメリカ発モバイル業界が狙っている、端末とアプリケーションとデータの理想的な形と思われます。
イメージはこうです。
アプリケーションやデータをインターネット上のサーバに保管し、端末は空同然にしておきます。利用者は、インターネット上である「向こう側」のアプリケーションを自由にチョイスして使うことができ、データも「向こう側」に保管されます。端末は最低限のスペックで提供され、壊れたり紛失してもデータは守られます。

Googleはさらにこのアプリケーションを誰もが自由に作れて、誰もが提供できるマーケット要素の強いサービス(Google Android Market)の公開を計画しているようです。

去年「Web2.0」などと表現された、Webの活用形態の進化形だと思います。「Web2.0」ではインターネット上で提供されたサービス(API)を呼び出して、使い手(ブラウザ)の可能性を広げていく考え方ですが、クラウド「雲」では、これがよりオープンになっていく感じです。

音楽、ゲームをダウンロードするのと同じように、(ただしコストがかからずに)あらゆる分野のサービスやアプリケーションを、必要に応じて自由に取得して使うことができたら。。
しかもそれが、オープンソースの台頭のように、世界の開発者たちの貢献で広がっていけば。。きっとインターネット・コンピューティングの常識は変わるでしょう。


このような構想は、1996年ごろにOracleがNC(Network Computer)という商品名で、一般家庭をターゲットにした戦略で、脚光を浴びたコンセプトと同じです。
NCは当時、PCを格安にして機器もシンプルにしようという発想で、価格5万円程度で、CD-ROMやHDDなどストレージを持たないPCとして登場しました。
アプリケーションはダウンロードして利用し、ユーザはコンピュータに対する知識がなくても使いこなせる、という発想です。(Oracleのチャレンジはいつも魅力的です)
しかし、当時のネットワークの回線速度とアプリケーションの使い勝手が問題で普及することはなく、Oracleは撤退を余儀なくされた記憶があります。

僕は、当時、ある展示会でNCを触った記憶があるのですが、もしこれが普及すればWindowsはなくなるな、と思ったものです。MSはスタンドアローンのアプリケーションに力を入れていたわけですから。


今の日本のインフラ事情と、Googleの台頭、ユーザのリテラシーを考えると、このクラウド・コンピューティングには大いに期待しています。

Googleはきっとクラウド「雲」を、全世界の人に提供できるだけの容量と速度を確保しようと、全米に巨大なデータセンターをいくつも持っている(持とうとしている)に違いありません。
ひょっとしたらPC、モバイル問わず端末のOSをも自由にチョイス、カスタマイズできるようなサービスも考えているのでは、と想像します。

もしOSを自由に選択できる仕組みがあれば、その用途に合わせて、個人向け、特定業務向け、子供向け、などなどセキュリティも考慮された、より特化した使いやすい端末に仕上がります。
インターネットを介してOSをカーネルレベルで、容易に自由に安全にカスタマイズできる時代がやってきたら。。
技術的には非常に興味があります。そのころはもうOSとは表現しないかもしれません。

2008年9月10日水曜日

コーディングに大切なこと

コーディング(=プログラミング)とはパズルのピースを効率よくはめていくような仕事だと思う。効果的に美しくはめることができれば、その瞬間すべての苦労が報われる。より難易度の高いパズルであればあるほど、その喜びはひとしおで、ついつい時間を忘れて没頭してしまう。この感動の達成感のために毎日コーディングに対する工夫と問題解決の腕を磨く。

その感覚は、ミュージシャンがギター片手に作曲活動に没頭している姿を想像し、偶然、見つけたメロディラインの美しさに、大ヒットの予感を感じる瞬間に似ているのではないだろうか。

時間がないという理由で、コーディングにおけるアルゴリズムの手抜きやテスト工程の省略は、プログラムの完成度(品質)を落とすことになる。妥協して作った曲が大して売れないことと同じように、バグ含みで逆に時間のかかる仕事になってしまう。

そう考えると、最初のコーディングから、真剣勝負で挑んで、いいものを作ろうとする姿勢が大切なのではないだろうか。

ひいては、この考え方が『3 . 品質は検査よりも、最初の製造段階が重要である。』という言葉につながると思う。
僕はこの『最初の製造段階』を『最初の真剣勝負』と訳したい。

2008年9月9日火曜日

リゾナーレ

先週末、休みを取って、家族で八ヶ岳連峰のふもとに位置する『リゾナーレ』というリゾートホテルに行って来ました。
緑に囲まれた空気の澄んだところで、落ち着いた静かなたたずまいと、行き届いたサービスが、心身ともにリフレッシュさせてくれます。
特別な休日を満喫することができました。お薦めですよ。

子供もリフレッシュの様子。

2008年9月5日金曜日

品質を考える

エドワード・デミングという人をご存知ですか?
戦後、日本の製造業の品質と生産性の向上を牽引した偉人です。
かの有名なPDCAを提唱した人ですが、これについては、またいずれ書きたいと思います。
私は最近この人を知りました。

システム・エンジンニアという仕事と、「品質管理」は切っても切れない関係です。いかにソフトウェアの品質を向上させるかは、永遠のテーマであり、いつか登りつめたい大いなる山でもあります。
それは、人がプログラムを作ることの不確定さや曖昧さを、いかに最小限に抑えることができるのか、という課題を突きつけます。

今、弊社の品質活動の基盤となる策定を行なっているのですが、この品質を考える上で、非常に参考になり、また具体的な考え方、行動方針を教えてくれる、"Elaboration on the 14 Points"(デミングの14の原則)を紹介したいと思います。

原文を自分なりに解釈し、訳しましたので、不備があるかもしれません。あしからず。

1. Create constancy of purpose toward improvement of product and service, with the aim to become competitive and to stay in business, and to provide jobs.
ビジネスの継続のために、まず、製品とサービスの改善を目指して確固たる目標を持つ。

2. Adopt the new philosophy. We are in a new economic age. Western management must awaken to the challenge, must learn their responsibilities, and take on leadership for change.
古い考えと決別し、新しい見方を取り入れる。

3. Cease dependence on inspection to achieve quality. Eliminate the need for inspection on a mass basis by building quality into the product in the first place.
品質は検査よりも、最初の製造段階が重要である。

4. End the practice of awarding business on the basis of price tag. Instead, minimize total cost. Move toward a single supplier for any one item, on a long-term relationship of loyalty and trust.
仕入先の評価基準は、コストではなく、長期に渡る信頼関係から確立される。

5. Improve constantly and forever the system of production and service, to improve quality and productivity, and thus constantly decrease costs.
コスト削減を継続させ、品質と生産性向上のため、システムの改善を繰り返す。

6. Institute training on the job.
OJT(実務を通しての訓練)を確立する。

7. Institute leadership. The aim of supervision should be to help people and machines and gadgets to do a better job. Supervision of management is in need of overhaul, as well as supervision of production workers.
リーダーシップを発揮し、よりよい職場環境を築き上げる。

8. Drive out fear, so that everyone may work effectively for the company.
効果的な成果を得るために、問題の早期発見に努める。

9. Break down barriers between departments. People in research, design, sales, and production must work as a team, to foresee problems of production and in use that may be encountered with the product or service.
関係部署の障壁を取り除き、全社がひとつになるように努める。

10. Eliminate slogans, exhortations, and targets for the work force asking for zero defects and new levels of productivity. Such exhortations only create adversarial relationships, as the bulk of the causes of low quality and low productivity belong to the system and thus lie beyond the power of the work force.
部署間で競争を促すような目標やスローガンは設定しない。

11a. Eliminate work standards (quotas) on the factory floor. Substitute leadership.
労働の標準化が重要なのではなく、なによりリーダーシップが最優先である。

11b. Eliminate management by objective. Eliminate management by numbers, numerical goals. Substitute leadership.
目標を管理することが重要なのではなく、なによりもリーダーシップが最優先である。

12a. Remove barriers that rob the hourly worker of his right to pride of workmanship. The responsibility of supervisors must be changed from sheer numbers to quality.
生産者のプライドを守り、数値目標よりも質の向上に努める。

12b. Remove barriers that rob people in management and in engineering of their right to pride of workmanship. This means, inter alia, abolishment of the annual or merit rating and of management by objective.
管理者のプライドを守り、評価、目標達成よりも質の向上に努める。

13. Institute a vigorous program of education and self-improvement.
教育と自己啓発の強力なプログラムを確立する。

14. Put everybody in the company to work to accomplish the transformation. The transformation is everybody's job.
変革のための仕事を全員で受け止めなさい。変わることが全員の仕事です。


改めて気がついたことは、
「生産性」と「品質」は人と人との関係性が作り上げるもので、大切なのはマネージメントではなく、主体性や誠実さ、良心や謙虚さ、なのではないか、ということです。

彼の言葉があります。

『指導者は、人々に個性があることを理解しなければならない。それは何もランク付けするということではない。各人に組織内での役割があり貢献していることを理解するのがマネジメントの責任である。』[Deming, W. Edwards. 1993. The New Economics for Industry, Government, Education, second edition. ウィキペディアより引用]



2008年9月4日木曜日

パラダイム・シフト

パラダイム・シフトとは、発想の転換という意味です。簡単に言うと、今までの古い見方から新しい見方に変わることを指します。

私が20代前半に働いていた会社の社長さんが、研修会などで、社員の前で口にしていた言葉ですが、当時、なんのことやら、と思っていました。
最近、その意味がようやく実感できるようになりました。


少し前にあったことです。

ある仕事の打ち合わせの場で、弊社が提案したシステムの仕様に関して、こんなやりとりがありました。
私は、「この仕様がもっとも効果的で実績もあります。」是非、採用してほしい、と交渉していました。
自信もありましたし、承諾してもらえるだろう、とも思っていました。

しかし、この仕様では思いもよらない状況で、役に立たなくなることが判明し、お客様は、「この仕様では使えない。あなたのシステムは重要な部分が欠けている。」と跳ね返してきました。ムッとしました。
事実、それはかなり稀有なケースで、仮にあったとしたら、システムの継続はできないだろうと判断するのが通例でした。要求される仕様に対応するとなると別途工数がかかり、お客様の指摘をまっこうから受け付ける余裕はありません。
前の自分ならば、このケースはシステムでは救えません、と言って押し通すか、変更するために工数を上乗せするか、といった能のない選択をしていたと思います。

つまり、システムの想定外の事象を固定観念として決め込んでいたに過ぎないということです。

しかしそのときは、あ、そういう意見も新鮮で貴重だな、と客観的に感じ、対応するしないは問題とせずに、「わかりました。」と受け止めました。
お客様の視点は、システムの開発都合ではなく、システムを導入することで生じるメリットやデメリットを、ケースバイケースで判断している、ということが本当の意味で理解できました。
お客様の視点に立ち、最善を尽くす姿勢を打ち出したところ、お客様の表情や態度が一転し、より親身に好意的に打ち合わせを進められる雰囲気が作られました。

そのとき感じたのは、何が一番大切なのかを考えて、過去にとらわれないパラダイム(発想)を選択する重要性でした。
発想の転換を、人からこうだ、こう変われ、と言われても本当の意味での理解はできません。自分の身で気がつき、そうだ!こう考えよう、と努力をすることで、本当の意味のパラダイム・シフトとなるのではないでしょうか。気持ち次第でいくらでも人生は変えられるということです。

人は自分自身で本当に変わろう、と行動しない限り、変えることはできません。人からどれだけアドバイスを受けても、本当の意味で自分の精神に響かなければ、行動は起こしません。
ひとりひとりが、何かをきっかけに、今と違った見方を感じることができれば、今よりももっと大きく躍進することができると確信しています。


2008年9月3日水曜日

ホワイトボード


うちのメンバーはホワイトボードをよく使います。なぜ?私も好きですが。
色も黒、赤、青、緑と取り揃え、書き味が悪くなったら、すぐにストックから新しいマーカーを取り出します。
書いたら、デジカメでパシャりと保存し、メモ代わりに活用します。
原始的ですが、手軽でいいんですよ。PCで文書を管理するより、みんなの前でレビューも兼ねて、ああだ、こうだ言って書いたほうが頭に残ります。
一番重要なのは、あのマーカーの書き味ですね。スラスラとすべるように適度なインクが乗る感じはいいですね。

ここはデジタル化できません。

2008年9月1日月曜日

目標と成功の関係

誰もが知っているシンデレラの話。あのディズニーアニメですね。あらすじは言うまでもなく女の子のサクセスストーリー。僕ら男には無縁です。
うちの娘が好きでよく見ているのですが、これが、最初のうちは単純な女の子の夢=王子様とのハッピーエンドと思っていました。よく言いますよね、玉の輿ってやつです。

上辺を観るとそのとおりなのですが、よくよく観ていると、なんと、シンデレラは自分の力でその幸せをつかみ取っている、ということに気づきます。
継母にいじめられても、掃除をさせられても、いやとは言わず、明るく、夢と信念を持って、力強く生きています。誠実な人柄から、ねずみ達の信頼と、妖精の助けを得て、舞踏会に行きます。そして、王子様に出会い、ガラスの靴をきっかけに結婚という夢をつかみます。

言い換えると、

継母 = 試練
ネズミ達 = 仲間
妖精 = 上司や尊敬する人
舞踏会 = 社会・規律
王子様 = 目標・ビジョン
ガラスの靴 = 能力・努力の結晶
結婚 = 成功

試練を受け止め、明るく誠実に人と接し、上の人の意見を謙虚に聞くことで、一段上の舞台に上がることができます。そこからは大きな目標を持ち、着実な努力と目標達成のための能力が、『成功』に結びついていく、という解釈です。
何事も偶然の産物ではないということですね。

まあ、何をもって『成功』とするかは難しい判断ですが。



2008年8月29日金曜日

屋上で

会社の屋上は気分転換にサイコーです。

天気がいい日は気分がいい!

うちのメンバーはここが好きですね~。

今日もひとり、ふたりとデスクから空の下へ。





2008年8月26日火曜日

Eclipseの魅力

本日、弊社が6月から開発に着手していた『買取システム』がお客様の店舗で仮運用という形でスタートされました。

お客様のお名前は残念ながら出すことができませんが、うちの総力を挙げての開発プロジェクトがひと段落し、ようやくここまで来たか、と非常にうれしい思いです。
まだ、開発は続きますが、ひとまずの区切りとして、担当してもらっているメンバーには心からお疲れ様でした、とこの場を借りて伝えたいと思います。

このシステムは概要としては次に挙げる技術キーワードを使っています。開発言語はJavaです。
クライアント : Eclipseプラグイン開発/Eclipse RCP/OPOS準拠
サーバサイド : Flex/Seasar/Hibernate/Oracle


昨今のJavaにまつわる技術要素は非常に興味をそそられるものがあります。今回、EclipseというオープンソースのIDE(統合開発環境)をベースに、そのフレームワークを利用してアプリケーションを構築したわけですが、感じたのは、スタンドアロン・アプリとWebアプリの融合です。

ローカルのリソースを活かしつつ、バージョンの更新や外部リソースへのアクセスをよりスマートに実装できる可能性を感じました。こういった技術がオープンソースとして提供されることへのインターネット革新とプログラミング技術の進化はなんとも感心させられます。

いずれはうちで培ったノウハウも社会に還元できるように集大成としてまとめ上げたいと考えています。


2008年8月24日日曜日

高潔な企業理念

記憶を辿ると1999年ごろにGoogleを知りました。当時、"Google"ロゴとテキストフィールド、検索ボタンしかないかなりシンプルな検索画面で、ポータルサイトがこんな簡素でいいのかな?って思ったものです。
しかしそのシンプルさゆえに検索に特化し、検索エンジンとして極めようとする企業理念が伝わっていました。
私は今でもだいたいそうですが、映画や音楽、TVなどの趣味やエンターテイメント、掲示板の類、などのいわゆる遊びネタはYahooを使い、仕事で関係する技術ネタ、調べ物はGoogleを使います。どういう使い分けなのか、よりコアな情報はGoogleから取得したくなってしまうのです。
ツールバーもGoogleのはいいけど、Yahooはインストールされたくない。など。

これは考えてみると企業理念にあるのではないかと思うのです。
2005年にGoogleマップが出現し、今となっては納得できるAjaxも当時はJavaScriptでここまでやるか、という驚きと感心がGoogleという企業への関心に繋がりました。2007年にはGMailやGWTの公開やAndroid、最近はストリートビューなど、世間をあっと言わせるスピードがだんだん速く、かつ驚異的になってきているように感じます。
Googleの理念は読んでみれば十分納得でき、また、行動が伴っています。その場しのぎでない本質を追求しようとする姿勢が伺えます。

こうした高潔(*)な企業文化を、ケィテックとして自分達の仲間と共に独自のスタイルで築き上げることができたら。。夢ですね。

 (*)高潔[こうけつ]:人柄がりっぱで、利欲のために心を動かさないこと。また、そのさま。「―の士」「―な人柄」<検索辞書:大辞泉より>


2008年8月22日金曜日

うちの職場です

今のオフィスは4階建てのビルの4階に位置しています。渋谷区元代々木町という地名なのですが、まわりは住宅街で閑静なところです。
派手な繁華街がないので、さみしいと言えば寂しいですが、落ち着きのある町でけっこう気に入っています。




ひとりひとりのデスクは広めで間口が160cm。ゆとりのある仕事場です。キレイに使えば能率よく仕事が進みます。

私のデスクは散らかっているので、写真には写らないように。。。
片付けます!

2008年8月8日金曜日

時間が経つのは早いな

納期が迫っていたり、やることが膨大にあると、何はともあれ朝からキーボードに向かって手を動かします。
そんな一日は、「終わった~」というすがすがしい達成感のようなものはなかなか得られずに夜になり帰宅します。

なぜなのか。
理想を言えば、開放感いっぱいに「今日も無事終わった」と満足して帰りたいのですが、なかなかそうはいきません。(たまにはありますよ。大きな仕事を納めた後などは)

大体において、そういう充実した毎日を目指して日々頑張っているわけで、その毎日の積み重ねが1週間であり、1ヶ月であり、1年だと思うのです。
歳を重ねるごとに時間が経つのは早いな、と感じるものですが、子供の頃の夏休みのように新鮮に好奇心を持って1日を過ごすことができれば、ひょっとしたら早いとは感じないのではないでしょうか。

2008年7月7日月曜日

バーベキュー

7月5日(土)に国営武蔵丘陵森林公園[http://www.shinrin-koen.go.jp/]に遊びに行きました。社員全員が参加することができて本当によかったです。
企画してくれた、西山くん、筒井くん、ありがとう。
みんな楽しんでくれたようで、リフレッシュできました。

たまにはこういうのもいいね。

この公園には水遊び場やアスレチックなど、施設も充実していて、連れて行った子供もおおはしゃぎです。