いままで生産性向上とは、モノを作り出す能力を引き出していくこと、と思っていました。
まあ、それはそうなんですが、ソフトウェアの開発にあたり生産性を高めるためには、作業効率を上げ、スケジュールを管理し、問題管理を怠ることなく進捗を管理する。経験を積み、スキルを上げ、情報を共有する、などなど。どうもテクニカルな部分にとらわれがちです。
根本的な生産性向上とはなんなのか。
考えてみるとそれは、当たり前の、誰でも知っている「思いやり」が生産性を高めていくことにつながるのではないでしょうか。
つまり、誤解のない分かりやすい言葉、美しく流れるような表現、身振り手振り、図が入っていてイメージしやすい資料、誤字脱字がなく読んでいて気持ちのいい文章、そういったものを心がけているか、いないかが重要だと思うのです。
仕事は人と人との連帯です。人から人へ伝わるコミュニケーションが仕事の効率を左右します。
人に対して生産性の高いアウトプットを望むならば、そのインプットは、キャッチボールで言えば、相手の取りやすいボールを投げてあげることです。もし、ジャンプしなければ取れないようなボールを投げていれば、相手は取り損ねるか必要以上の労力を使って取ることになります。それは非生産的です。
特に、ソフトウェアの開発現場では、未知の技術要素を問われたり、論理的思考力を求められたり、一筋縄ではいかない難解なボールがいっぱい飛んできます。(あるいは投げます。)
それらの理解は受ける側のレベルこそあれ、「思いやり」を持ったコミュニケーションがある程度の生産性を高めることにつながります。
こうしてほしい、ああしてほしいという相手に対するインプットは、分かりやすいものであれば、それだけ理解が早まり処理する時間も短縮されるというものです。
2009年1月28日水曜日
2009年1月20日火曜日
生産性の定義
見つけました!
『生産性とは目標に向かって会社を近づける、その行為そのものだ。』(ザ・ゴールより引用)
主人公のアレックスは38歳。ちょうど僕と同じです。すごい本です。500頁はあるのになんと1週間で読んでしまいました。読めば読むほど引き込まれ、電車のなか、仕事の合間、ベッドのなか、忙しいはずなのに、四六時中読みふけりました。これほど、今の自分に、企業とは、マネジメントとは、継続的改善とは、問題解決とは、品質とは、変革とは、を教えてくれるすばらしい示唆に富んだ本は久しぶりです。
この本では、工場という何百人が勤める場所で、ラインを動かし、製品を作っていく製造工程のマネジメントのあり方が描かれています。ボトルネック(制約条件)に対して理論的かつ意欲的に改善を行い、変革を促す熱意を持ち、生産性を高める具体的な思考プロセスが小説という形で書かれています。
僕はこの本は、いかにリーダーシップを発揮するか、その具体的な例を示していると感じました。
ここでは、仕事の種類を問わず、その仕事を成しえるための人としての能力を語っています。それは我々のやっているソフトウェアの開発現場でもまったく同じ課題があります。だからこんなに共感できたのでしょう。
お勧めです。
『生産性とは目標に向かって会社を近づける、その行為そのものだ。』(ザ・ゴールより引用)
主人公のアレックスは38歳。ちょうど僕と同じです。すごい本です。500頁はあるのになんと1週間で読んでしまいました。読めば読むほど引き込まれ、電車のなか、仕事の合間、ベッドのなか、忙しいはずなのに、四六時中読みふけりました。これほど、今の自分に、企業とは、マネジメントとは、継続的改善とは、問題解決とは、品質とは、変革とは、を教えてくれるすばらしい示唆に富んだ本は久しぶりです。
この本では、工場という何百人が勤める場所で、ラインを動かし、製品を作っていく製造工程のマネジメントのあり方が描かれています。ボトルネック(制約条件)に対して理論的かつ意欲的に改善を行い、変革を促す熱意を持ち、生産性を高める具体的な思考プロセスが小説という形で書かれています。
僕はこの本は、いかにリーダーシップを発揮するか、その具体的な例を示していると感じました。
ここでは、仕事の種類を問わず、その仕事を成しえるための人としての能力を語っています。それは我々のやっているソフトウェアの開発現場でもまったく同じ課題があります。だからこんなに共感できたのでしょう。
お勧めです。
2009年1月17日土曜日
ひとりごと
今日は、なぜだか寝つきが悪く、いや、気分が高揚しています。とてもいい日のような気がして。。
まあ、その理由はあえて伏せておきます。
会社を興すということが、いかに胸躍る行為なのか。僕は分かります。
ですが、この起業家精神とでもいうべき力は、自分の属する部門、グループ、プロジェクトにおいても、まったく同様に発揮されるべきパワーだと思います。
つまり、規模に関係なく自分の城を作り上げるという魅力は、資本金を用意し、屋号を決め、登記し、代表を務めることに他なりません。これは非常にわくわくするチャレンジです。社会の荒波を仲間と共に、信じた羅針盤を見定めて突き進むような感覚です。リスクとリターンの狭間で意欲が湧き出します。
ですが、なにも会社をゼロから興さなくても、今自分のいるポジション、たとえそれがひとりプロジェクトであろうとも、その位置で最善を尽くすことは、起業という魅力と同等の、やりがいを持つことができます。
要は、自ら考え、実行し、結果を評価し、次のステップに登る。継続的チャレンジの本質は、社長であろうと、部門の長であろうと、グループの長であろうと、プロジェクトの長であろうと、いちスタッフであろうと、なんら代わりはないということです。
今日、改めて思いました。書き留めておきます。
まあ、その理由はあえて伏せておきます。
会社を興すということが、いかに胸躍る行為なのか。僕は分かります。
ですが、この起業家精神とでもいうべき力は、自分の属する部門、グループ、プロジェクトにおいても、まったく同様に発揮されるべきパワーだと思います。
つまり、規模に関係なく自分の城を作り上げるという魅力は、資本金を用意し、屋号を決め、登記し、代表を務めることに他なりません。これは非常にわくわくするチャレンジです。社会の荒波を仲間と共に、信じた羅針盤を見定めて突き進むような感覚です。リスクとリターンの狭間で意欲が湧き出します。
ですが、なにも会社をゼロから興さなくても、今自分のいるポジション、たとえそれがひとりプロジェクトであろうとも、その位置で最善を尽くすことは、起業という魅力と同等の、やりがいを持つことができます。
要は、自ら考え、実行し、結果を評価し、次のステップに登る。継続的チャレンジの本質は、社長であろうと、部門の長であろうと、グループの長であろうと、プロジェクトの長であろうと、いちスタッフであろうと、なんら代わりはないということです。
今日、改めて思いました。書き留めておきます。
2009年1月15日木曜日
インターネットの起源
つい最近まで、インターネットの起源はアメリカにあると思っていました。
ですが、どうやらフランス国境近くに位置するスイスのセルン:ヨ-ロッパ合同原子核研究機構という研究機関にその起源があるようです。
セルンは、昨年大型ハドロン衝突型加速器で話題になったときに知ったのですが、ここは相当有名な研究機関のようです。
1990年セルンの研究者ティム・バーナース・リーが35歳のとき、HTMLドキュメントをHTTP(ハイパーテキストプロトコル)に乗せて、蜘蛛の巣のように張り巡らされた共有空間を構想したのが、WWW(インターネット)の始まりです。
HTMLドキュメントに自由にリンクを張り、そのつながりが有機体のように広がるその様を、最初に発想することは驚きですが、それ以上に、その技術に対して社会貢献のため、特許など取らず、すべてを無償開放した経緯が、インターネットをここまで広げていった事実でしょう。
新しい技術は、個人の私欲に走ればいくらでもお金になります。ですが、それは普及速度を鈍化させ、場合によっては叩かれます。
逆に貢献を第一に考え過ぎて損をし、自らの成果を棒に振ることがあるかもしれません。
しかし、成功の哲学を貫いたときに、本当にそれは損なのか。長い人生に換算したら損ではなく大成功になるのではないでしょうか。
きっと、このティム・バーナース・リー氏は今も第一線で活躍されていることと思います。
これが自分も相手も同時に成功させるWin-Winの考え方だと実感し、見習いたいと思います。
ですが、どうやらフランス国境近くに位置するスイスのセルン:ヨ-ロッパ合同原子核研究機構という研究機関にその起源があるようです。
セルンは、昨年大型ハドロン衝突型加速器で話題になったときに知ったのですが、ここは相当有名な研究機関のようです。
1990年セルンの研究者ティム・バーナース・リーが35歳のとき、HTMLドキュメントをHTTP(ハイパーテキストプロトコル)に乗せて、蜘蛛の巣のように張り巡らされた共有空間を構想したのが、WWW(インターネット)の始まりです。
HTMLドキュメントに自由にリンクを張り、そのつながりが有機体のように広がるその様を、最初に発想することは驚きですが、それ以上に、その技術に対して社会貢献のため、特許など取らず、すべてを無償開放した経緯が、インターネットをここまで広げていった事実でしょう。
新しい技術は、個人の私欲に走ればいくらでもお金になります。ですが、それは普及速度を鈍化させ、場合によっては叩かれます。
逆に貢献を第一に考え過ぎて損をし、自らの成果を棒に振ることがあるかもしれません。
しかし、成功の哲学を貫いたときに、本当にそれは損なのか。長い人生に換算したら損ではなく大成功になるのではないでしょうか。
きっと、このティム・バーナース・リー氏は今も第一線で活躍されていることと思います。
これが自分も相手も同時に成功させるWin-Winの考え方だと実感し、見習いたいと思います。
2009年1月14日水曜日
やりがいを考える
仕事のやりがいとは一体なんなのか。
1日の大半を仕事に費やす人は、多かれ少なかれその仕事に「やりがい」を見出しているはずです。それは好きな仕事であったり、達成感のある仕事であったり、どこかで自分に「合った」仕事として受け止めています。
やりがいは時に、無理だと思うこと、悔しく思うことをばねに、努力と鍛錬を促し困難を乗り越え、自分をより高みにもっていってくれます。その成長に気づいたときは、次の困難を理解し、乗り越えようとまたチャレンジします。その繰り返しで人は大きくなっていくものだと思います。
やりがいにつながるものを挙げてみると、
・好き、楽しい、好奇心といった個人感情
・夢や目標の達成
・社会や身近な人たちからの評価、認め
・正義、真実、進化の追究
・成果に見合う対価
成果に見合う対価は重要です。これが不安定ですと、人は失速してしまいます。
会社はこの個人的とも言える「やりがい」を、馬の目の前のニンジンなんかではなく、本当の意味での原動力として、全員に浸透させることが出来れば、それはすばらしい文化が構築されるのではないでしょうか。
僕はそれを目指しています。
1日の大半を仕事に費やす人は、多かれ少なかれその仕事に「やりがい」を見出しているはずです。それは好きな仕事であったり、達成感のある仕事であったり、どこかで自分に「合った」仕事として受け止めています。
やりがいは時に、無理だと思うこと、悔しく思うことをばねに、努力と鍛錬を促し困難を乗り越え、自分をより高みにもっていってくれます。その成長に気づいたときは、次の困難を理解し、乗り越えようとまたチャレンジします。その繰り返しで人は大きくなっていくものだと思います。
やりがいにつながるものを挙げてみると、
・好き、楽しい、好奇心といった個人感情
・夢や目標の達成
・社会や身近な人たちからの評価、認め
・正義、真実、進化の追究
・成果に見合う対価
成果に見合う対価は重要です。これが不安定ですと、人は失速してしまいます。
会社はこの個人的とも言える「やりがい」を、馬の目の前のニンジンなんかではなく、本当の意味での原動力として、全員に浸透させることが出来れば、それはすばらしい文化が構築されるのではないでしょうか。
僕はそれを目指しています。
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