2009年1月15日木曜日

インターネットの起源

つい最近まで、インターネットの起源はアメリカにあると思っていました。

ですが、どうやらフランス国境近くに位置するスイスのセルン:ヨ-ロッパ合同原子核研究機構という研究機関にその起源があるようです。

セルンは、昨年大型ハドロン衝突型加速器で話題になったときに知ったのですが、ここは相当有名な研究機関のようです。

1990年セルンの研究者ティム・バーナース・リーが35歳のとき、HTMLドキュメントをHTTP(ハイパーテキストプロトコル)に乗せて、蜘蛛の巣のように張り巡らされた共有空間を構想したのが、WWW(インターネット)の始まりです。

HTMLドキュメントに自由にリンクを張り、そのつながりが有機体のように広がるその様を、最初に発想することは驚きですが、それ以上に、その技術に対して社会貢献のため、特許など取らず、すべてを無償開放した経緯が、インターネットをここまで広げていった事実でしょう。


新しい技術は、個人の私欲に走ればいくらでもお金になります。ですが、それは普及速度を鈍化させ、場合によっては叩かれます。

逆に貢献を第一に考え過ぎて損をし、自らの成果を棒に振ることがあるかもしれません。
しかし、成功の哲学を貫いたときに、本当にそれは損なのか。長い人生に換算したら損ではなく大成功になるのではないでしょうか。

きっと、このティム・バーナース・リー氏は今も第一線で活躍されていることと思います。

これが自分も相手も同時に成功させるWin-Winの考え方だと実感し、見習いたいと思います。