2008年10月4日土曜日

カーニハン&リッチー

僕の原点です。
初めてCを学ぶには、この本では難しいと思いますが、すばらしい本です。僕はどちらかというと、出来る出来ないに関わらず、まず全体像を捉えるためにトライしてみる、スキーでも最初からリフトに乗ってやってみるタイプなので、ここから入りました。1994年のことです。

僕がコンピュータと本格的に付き合い始めたのは、就職してからです。最初の会社でみっちり技術研修を受けさせてもらい、そこでUNIX、C言語、アルゴリズムを学びました。

研修の成績は中の下でした。まわりの同期は優秀でした。大学からCをやっている者、すでに情報処理技術者試験に合格している者、プログラマーのアルバイトをしていた者。僕の知識と技能は遅れていました。

型の考え方が分からない、forとwhileの区別ができない、ポインタが分からない、構造体、共用体が分からない、なにしろ分からないことだらけでした。

悔しかったー。なんでこんなやつ(失礼)に負けるんだ、と。そのころ、関係する書物をまとめて買って読み漁りました。UNIX、C言語、カーネル、システムコール、シェル、vi、情報処理技術者試験2種(現基本情報)合格への道、などなど。カーニハン&リッチーの『プログラミング言語C』に出会ったのはそのころです。

C言語はカーニハンさんとリッチーさんによって開発されました。言わば生みの親によるバイブルです。C言語の本質が書き綴ってあります。

しかし、当時は読んでも分からないことがいっぱいありました。でも読みました。最後まで読めば分からないところが明確になると思って。

結局3年は苦労しました。自分の経験・能力のなさと、失敗続きで、辞めようと思ったことも数回あります。自分にプログラマーは向かない、と周囲に洩らして。でもその当時の上司が辞めるんだったらスキルアップを理由にしろ、と言うのです。上向きの転職、独立なら応援するということです。

そのとおりですね。この言葉でがんばってみようと思い改め勉強しました。人との比較ではなく、自分の信じた好きなプログラミングを突き詰めようと。

好きなことならば、何があってもやっていけるということです。これは今でも変わりません。