2008年10月9日木曜日

構成管理

(10月1日のつづき)

トレーサビリティを実現させるために、構成管理が重要なポジションに位置しています。

構成管理とは、ソフトウェアの場合、最終製品(システム・プログラム)を構成しているソースファイル、設定ファイル、文書などの構成要素のひとつひとつの設計・開発の「過程」を管理することです。

具体的には、作成日、作成者、更新日、更新者、バージョン、など改版履歴を管理したり、上位文書(インプット)と下位文書(アウトプット)、およびレビューの記録や問題管理との対応付けを明確にしたりすることが要求されていると解釈します。

考えてみると、問題発生から原因を「追う」ときに必要になる情報は、ひとつひとつの構成要素の作成(変更)情報であるWho(誰が)、When(いつ)、Where(どこで)、What(何を)、Why(どうして)、How(どのように)という、いわゆる5W1Hの情報に集約できるのではないでしょうか。


これらが管理されていればトレーサビリティを実現できると、現時点では結論付けておきます。