2008年9月28日日曜日

リーダーシップとマネジメント

リーダーシップとマネジメントは違います。

それを考えるために、まずリーダーとマネジャーの違いを考えたいと思います。

リーダーとは指導者、指揮者を指し、みんなを導く人です。
具体的には、先見性に富み行動力があって意思決定をします。意味付けを行い、方向と目標を定めて、組織を先導し、責任を負います。
誠実で厳しさを持った人格で、人から尊敬され、みんなが認める能力を持っていることが重要です。

マネジャーとは管理者、あるいは監督者です。みんなの進む道を効率的に管理します。分析力が重要であり、調査し、計画を立案し、実行に伴う進捗、評価、支援を行います。
また、育成や啓発を促し、問題の発見や予防、改善を提言し、冷静に生産性の向上に努めます。

総じてリーダーが方向性を定め、マネジャーが生産者の実行を管理します。


たとえば、大海原に手漕ぎボートで放り出された光景を思い浮かべましょう。オールの漕ぎ手が実際にボートを進める生産者です。マネジャーは漕ぎ手の交代を管理したり、ボートを保守したり、みんなの食事を管理したり、海図を確認したり、ひとりの犠牲者も出さないように、ボートが岸までたどり着けるように実務的な管理をします。そのなかでリーダーは、漂流日数を最小限にするべく、太陽と星を頼りに岸までの進路を定めます。

みんな重要な役割です。


総じて、会社はリーダーを頂点とし、順にマネジャー、生産者と、ピラミッド型の構造を成します。
もし、ひとりしかいない会社ならば、ひとりが3役をこなす必要があります。

漂流者がひとりならば、自分で方向を決め、位置を調べ、食事を取り、ひたすら漕ぐのと同じです。


仮に全員が、リーダー兼マネジャー兼生産者だとしたら、会社は無限の可能性があります。ただし、そのときはリーダー同士の意思疎通が重要です。でないとバラバラになってしまいます。