2009年8月13日木曜日

「道」

"万物の根底には「道」がある" とは老子の言葉である。

「道(タオ)」とは万物を万物として成り立たせている大いなる存在、何ものにも依存しない、目には見えぬ「無」としか言いようのない存在。
そこには善も悪もない、是も非もない、強いて表現するならば無心、無欲、無為といった超越の真理。

老子はこう語っている。

「天地の初めよりまえに、ある混沌としたものが存在した。それは音もなく形もなく、他の何ものにも依存しない存在である。これこそ天地の母に他ならない。その名前さえ知らないので、仮に”道”と呼んでおこう。強いて名づければ”大いなる者”と言ってもよいかもしれない。」


このような大きな存在でありながら「道」はいささかも主張することなく、誇ることも、思い上がることもなく、静かに息づいている。

これを体得することは、すなわち厳しい現実を自由にしなやかに品位を持って生き抜くことを意味している。


こんな生き方を心がけたい。