2009年2月10日火曜日

PDCAは起承転結

ものを作る過程はおおむね次の段階を経ています。だいたいこれは何でも当てはまるものです。

・第1段階:準備や段取り
・第2段階:作成
・第3段階:確認や検証
・第4段階:反省

例えば、粘土で象を作ることを仮定すると、まず最初に作る象の形やパーツの大きさを考えて粘土の配分を考えます。そしてアウトラインから作り始めて、形になってきたら、徐々に細部まで仕上げていきます。完成したら、思い通りに出来上がったかどうか確認します。
作り終わって満足のいく出来栄えであれば、達成感に浸ります。納得がいかなければ、何が問題だったのか反省し、問題を改善させて次のもの作りにつなげます。

この過程は、まさにPDCAです。どの過程も省くことはできません。各々の過程が十分にその役目を果たすことで最終的に出来のよいものにつながります。


そう考えていると気がつきました。これは起承転結そのものです。

文章でも言葉でも起承転結を意識して構成することで、説得力が増したり、おもしろいものになったり、分かりやすくなったりします。言わばものを語るときの基本パターンです。

起承転結の「転」は物語の核です。ですが、これは「起」「承」があって始めて「転」のおもしろさが発揮されるところで、また「結」がなければ物語の意味が失われます。どれも重要です。

PDCAも同様に、それぞれの過程が製造における品質向上のポイントです。PDCAは起承転結と同じ4つの過程からなるパターンだということです。